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ブログな日々   

ブログが楽しい。すっかりはまっている。
なぜか?
要するに、英語に対する反動である。
ブログを書き始めて、「日本語でだったら、私もこんなにスラスラ書けるじゃない!」と、爽快な気分。私の心に青空が広がって、たまらなくうれしい。自分を取り戻した感じ。
自分のアイデンティティーを取り戻したといっても過言ではないくらい。

こう感じるのは、去年からの英語でのつらく、苦しい日々があったせいである。
去年の9月、滞在が長引きそうで「これではいかん、、、」と、一念発起し、カレッジで英語のクラスを取りはじめた。とにかく英語でまともな文章が書けない。そのことで相当ストレスがたまっていた。
一人前の人間じゃない感じ。読んだり、話したりは、完璧じゃなくてもなんとかなる。
でも、書くとなると、しかも人に見せる文章となると、緊張してしまう。
「文章もまともに書けないのか!」なんて言葉が浮かんでしまう。さらに「文盲」なんて言葉まで・・・・。

こちらでは、学校の先生との連絡も、保護者どおしの連絡もすべてメールが主流。
たった5行の文章を書くのに、前置詞はこれでいいんだろうか? とか、この言い回し、おかしくないだろうか? と気にしていると、ものすごく時間がかかってしまう。
夫に「ねぇ、これでいいかなぁ」と聞くと、最初のうちは直してくれていた彼も次第にめんどうくさくなり、「大丈夫だよ、少しくらいおかしくても」 なんて言う。
少しでもおかしいのは、いやなのだ。恥ずかしい。これって、英語の上達をはばむ典型的な日本人の態度? 

ひどい英語でも平気で話しているほかの国から来た人に比べて、日本人って、やっぱり、間違うのをとっても気にする。そうすると、どうしても無口になり、「あの日本人、何を考えているのか、わからない」なんてことになってしまう。言いたいことはいっぱいあるのに、損だよね。

最初のライティング・クラスで、自由作文を書かされた。
何でもいいから心に残ったこと。
私はハワイでイルカと一緒に泳いだことを書いた。
突然現れたイルカたち。"I couldn't believe it " なんて、それじゃ、小学生でしょ。
あぁ、自分の感動を英語でうまく表すのって、とっても大変。
英語で表現する苦労をさんざん味わったからこそ、日本語で書ける幸せを味わえる。
何ごとも苦労した後に喜びが訪れるのである。

by 22raspberry | 2005-07-03 23:58

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